Smith+Nephew myTSF™ モバイルアプリで UX を変革

機器説明

Taylor Spatial Frame External Fixator™（TSF™）は、整形外科医が患者の腕や脚の骨折や変形を治療するために使うデバイスで、大人にも子どもにも使われます。TSFが取り付けられると、患者は医師の指示に従い、自宅でTSFのストラットを長期にわたって調整します。この指示はモバイルアプリで管理できるので、調整スケジュールを便利に、そして正確に追跡できます。   

ヒューマンファクタリサーチ＆デザインチームの課題

ヒューマンファクタとユーザー中心設計を適用し、次世代のモバイルアプリを開発することが課題でした。新しいアプリには、混乱や使用ミスの機会を減らし、TSFの毎日の調整指示を管理しやすくする、クリーンでモダンなデザインが求められました。全体的なユーザーエクスペリエンスとして、患者に自信と安心感を与え、自分向けの調整でも子どものための調整でも快適に管理できるようにする必要がありました。

ヒューマンファクタリサーチ＆デザインのソリューション

約1年にわたり、私たちはスミス・アンド・ネフューのエンジニア、臨床専門家、ソフトウェア開発者と協力し、アプリのまったく新しいユーザーエクスペリエンスを作り上げました。アイデアを出すセッションを重ね、初期のモックアップを作成して、それを使って代表的なユーザーとの認知的ウォークスルーを実施しました。また、小児モードでは「HenRI」というキャラクター（リアルインテリジェンスを持つ六脚型ナノボット）を導入し、ユニークなユーザーエクスペリエンスを開発しました。 HenRIのアニメーションや動きは、ストラット調整時にお祝いしたり進捗に応じた報酬を出すなどし、時間とともにユーザーの楽しみが増していきます。介護者はこの機能を子どもに見せることで、日々の調整作業を楽しく進めることができます。私たちは、使いやすさと重要な機能や開発要件のバランスを取りながら、繰り返し改良を重ねました。

最終的には、ソフトウェア開発の実装とスミス・アンド・ネフューのブランディングに関する最終決定もサポートも行いました。

ユーザーエクスペリエンスのビジョンを実現

プロジェクトを通じてユーザーリサーチとUIデザインを組み合わせて、アプリ体験を大幅に改善しました。スミス・アンド・ネフューは新しいアプリと、小児モードのキャラクターHenRIを公開し、TSFを日々調整する患者をサポートしています。

「何か月にもわたってTSFを装着しなければならないとなると、患者は怖気づきます。スミス・アンド・ネフューは、TSF装着中、患者に寄り添うコンパニオンを作成するというビジョンを持っていました。Emergo by ULのチームはTSFの世界に深く入り込み、このビジョンを見事に実現してくれました。」トラウマ部門シニアグローバルプロダクトマネージャーのJean Ryan氏はそう語ってくれました。

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